『たそがれ清兵衛』(藤沢周平・新潮文庫)

 読み中。やはり時代小説はいいなぁ…。
 それにしても、ラノベと専門書と参考書以外では、まともに読書をするのは本当に久しぶりなような気がします。入力作業はやはり大事ですよね。プロの書く文章を読むのは、やはり勉強になるなぁ。
 例えば剣客同士が刀を交えるシーンがあって、ラノベとかだったらもの凄い描写が細かかったりするじゃないですか。例えば、鍔迫り合いの音とか、姿とか、型とか、臭いとか。体勢とか、心情とか、血飛沫の飛び方とか。
 でも、違うんですよ。この作品の中で、切り合うシーンがいくつかあるんですが、例えばそれは、

 二人は切り合った。一撃で○○は地面にのめっていた。

 …描写はそれだけ。なのに、言いようが無いほどの説得力を内包する文章。
 こういう文章を、いずれ書けるようになれば…。