アテネオリンピック観戦記#6

 女子レスリングは、やはりさすがと言うべきでしょうか。特に吉田、強すぎでしたね。決勝まで上ってきた相手を正に一蹴。素晴らしい。男子体操の種目別個人は、体操王国ニッポンの復活を予感させる、素晴らしい演技でした。米田の姿勢は本当に美しくて素敵っ。女子バレーは残念でしたが、準々決勝は、中国相手にむしろよく頑張ったと思います。全体的にもう少しレベルアップできれば、次回大会ではメダルも狙える、かも知れませんね。大山とか、栗原とか、まだまだ伸びる余地はあると思いますし。安定性が増せば、なお良いのでは。
 そして野球なんですが―――ああ、悔しいっ。
 今日の試合、松坂は良く投げていたと思います。被安打5、奪三振13、失点1。どこにケチをつけられると言うのでしょうかっ。でも、本人が記者会見で述べていたように、与えてはならない先制点を与えてしまったことは……でも仕方ないですよアレは。確かに少し甘かったですけど、絶好調時なら打たれないんでしょうけど、さりとてあんなに上手く打たれたんではね。仕方ないと思いますよ。
 むしろ問題なのは打線で。あと一本が出ない今の日本打線はもの凄くやきもきします。特に谷と中村、おまえらだよっ。5番と6番で打線が途切れてしまっているじゃないですか。明らかに調子が悪い二人を変えない首脳陣にも問題はありますが、もう少し頑張って欲しいもの。それから、今日の試合の采配に不満が。7回、2死1,3塁の場面での藤本の打席、左対左なんだから代打出せよっ。藤本の対左の打率考えろよっ。
 今日の試合観てたら、ですね。野球の難しさと言うか面白さと言うか、そういったものを思い知らされた気分ですよ。まさか誰も、オーストラリアに2敗するなんて思ってなかったでしょう。日本はこれから先の組み合わせ次第では、トータルの勝ち数が一番多いのに銅メダル、などというわけが分からない状況に陥る可能性も無きにしも非ず。本当に、悔しいです。あと、今後五輪野球で本当に金メダルが欲しいと思うなら、選手選考の方法とか選出基準とか、球団側の協力体制とか、もっと改善すべき点はあるんじゃないでしょうか。今の日本人プロ野球選手の完全なオールスター、ドリームチームだったなら、こんな結果は無かったはずだと思いますしね。もちろん、これはアメリカにも言えることですけれど。
 ともあれ、銅メダルは絶対に手に入れて欲しいです。頑張れニッポン。


 最後に。男子サッカーのイラク代表がベスト4まで進んでいるらしいです。母国が困難な状況な中で、もしメダルを手に入れられたなら、人々にとっての大きな希望になるのではないでしょうか。どうか、どうか、頑張って。