メガネスキー。

 今更ですが、私は眼鏡っ子好きです。
 で。バイト仲間でもあり大学の後輩でもある女の子に一人、眼鏡の女の子がいるんですよ。背が高くて、スタイルも良くて、頭も良くて、性格も良い、しかも眼鏡っ子。こんな女の子は滅多にいない、ということで密かにお気に入りだったのです、が。
 今日の仕事中。彼女が今日出勤であることは知っていたので、早く来ないものかとわくわくしていた私。そこに、見慣れない、でも何となく見覚えのある女の子が近づいて来ました。
「杉田さん、おはようございます」
 瞬間、私は愕然としました。彼女が、眼鏡を掛けていないなんて―――。
 思わず凝視してしまう私。そんな私の視線に気が付いたのか、彼女は少しはにかんだように笑って、
「あ、コンタクトにしてみたんですよ。どうですか?」
 ―――ノー! 君は男心というものを全然分かってないよっ!!
 まさかそんなことを言うわけにもいかず、良いんじゃない?などと言ってお茶を濁す私。心の中で、荒涼と吹き荒れる嵐。なんて―――こと。あくまでも心の中だけで頭を抱えつつ、私は途方に暮れたのだった。
 ちなみに、他の面々には概ね好評だったもより。この世界は何処か病んでいると思う*1

*1:一番病んでいるのは杉田さんです