スウィングガールズ観てきました。(2)

 詳細な感想を書こうかと思っていたら、やはり観てきたらしいせいるさんが、私が感想として書きたかったことを殆ど書いていらっしゃったので、そちらを参考にして下さいということで宜しいデスカ?(笑)
 まぁ、敢えて詳しい感想を書くなら、以下の3点に特化して。
 1つ目は、劇中の山形弁に関して。東北人としては、あの山形弁は少し誇張し過ぎのような気がしていました。あんなに「ずー」「ずー」言うかなぁ、と。実際後輩とか友人とかには山形出身の人間もいますが、あそこまででは無いですからね。……なんて思っていたのですが、後輩や友人の意見を集約すると「あんなもん」らしいのですよね、これが(笑)。と言うか、友人曰く「もっと酷いかも」とか。ちょっと待て。あと、友子の母親役であるところの渡辺えり子さんは山形県出身ですが、実際もう少しくらい山形出身のタレントや役者を起用しても良かったのでは、という話にもなりました。ダニエル・カールとか*1
 2つ目は、言わずもがな、関口さんに関して。彼女の可愛さは誰もが認めるところらしくて、観に行った人間に意見を求めると、誰もが口を揃えて彼女を褒めるのですよ。でも、じゃあ関口さんの何が一番良かったのかと言えば、それは見る人によって違うみたいで。例えば私はメガネスキーなので、壊れたメガネをセロハンテープで直すところとか萌えたわけなのですが。あ、もちろんそれだけじゃなくて、私は関口さんの行動全てを愛していますよ? 特に演奏会直前、緊張やら何やらでわたわたと失敗しそうになる面々に向かって「ちょっと待って!」と叫んで、一人音叉を取り出してチューニングを始める彼女に対して、私は深い愛情というか恋慕というかむしろそれ以上の感情を抱いてしまいました。……それ以上の感情って何だ? ともかくも、そういった関口さんの魅力とか、もしくは関口さん以外の子に関してでも良いのですが、語り合ったり本を作ったり(笑)できてしまいそうな人間がここに一人いたりするのです。
 最後に3つ目、物語の展開に関して。話自体はお約束とご都合主義の連続で、ノリと勢いでどうにかしてしまっている話ですよね。ラノベっぽい、とせいるさんは書いていましたが確かにそんな感じ。でも、これって人気邦画の共通点なんじゃないかな、とも思うのです。近年人気の邦画って、例えば「ウォーターボーイズ」(思えばコレも矢口監督作品だな……)とか、もしくは三谷幸喜脚本の作品とかだと思うのですが、これらに共通することって、お約束とご都合主義とノリと勢い、ですよね。どうしてこの手の映画が人気が出るかと言えば、やっぱり日本人って、こういう展開が好きなんじゃないかなぁと思うのですよ。少し出来すぎなぐらいのご都合主義が。だから、こういう展開の邦画が人気出てると思うのですよ。まぁ、これは個人的な見解ですが。少なくとも、私は好きですから。
 ――結局長々と書いてしまいましたが(笑)。まぁ集約すると、私はこの映画がとても好き、という感想に行き着きます。DVD出たら買うでしょうし、サントラや関連書籍まで買い揃えてしまいかねない勢いです。好きだーもう大好きだー。この「スウィングガールズ」熱、まだしばらくは冷めそうもありません。

*1:彼は山形県出身ではありません。誰よりも山形弁ではありますが。